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2019年04月25日

IP加工、反発係数アップ加工について

【読者様からの質問】
「都市伝説、についての記事を拝読致しました。
そこで、かねてより疑問でしたドライバーのイオン、プレーテイング、また、反発加工(ルール適合内)について、本当に効果があるのかをお聞かせいただきたくメール致しました。
効果があるとしたら、どの程度、変わるのでしょうか。
お考えをお聞かせいただきたく。」



【倉木真二の回答】
イオンプレーティング加工による飛距離アップ、方向性アップという文句は確かに昔流行しましたが、結論から言うとイオンプレーティングによる飛距離アップ、方向性アップ効果はほぼゼロです。
イオンプレーティングの目的は単なるデザインです。
塗装よりも重量が軽く、また、ヘッドの研磨(ミラー研磨、サテン研磨、ブラスト研磨)やレーザー刻印等を反映した仕上がりになりますので、ヘッドのデザインの幅を広げるという意味で用いられます。
現代のヘッドはデザインの要素が豊富になっており(ミラー研磨、サテン研磨、ブラスト研磨(さらに研磨剤の種類、砂、ガラスなど)レーザー、単なる塗装、しごき塗装、クリア無し塗装、刻印など)これらの組み合わせによって複雑なデザインを実現できるようになっています。
単なるデザインだけの都合です。
理論上でも実際のマシンテストでも有意差は認められません。
こうした都市伝説はゴルフにおいて非常に多いです。

反発係数加工に関しては全くゼロではありませんが、非常に小さいものです。
少なくともキャリーが2%アップする(200ヤードのゴルファーが204ヤードになる)とか、そこまでの効果はありません。
ヘッドの反発係数には個体差がありますが、1%アップしたらかなり良い方です。
加工するとフェース面を4g前後削りますのでヘッド重量がダウンします。
このヘッド重量ダウンによるヘッドスピードアップ効果とヘッド重量ダウンによるボール初速低下要素、どちらが強いかというと計算上も実際もヘッドスピードアップ効果の方が上回り、ボール初速アップに貢献します。
これによって「反発係数加工で飛距離アップした」と考えてしまうケースもありますが、反発係数は文字通りヘッドスピードに対するボール初速アップ、つまりミート率(ボール初速/ヘッドスピード)アップを達成して初めて効果を認めることができるものなので、ミート率の変化を見るのが正しい判断です。
もちろんフェース研磨によって低下した重量に近い数値のウエイトを追加しなければ公平になりません。
かならずしも低下した重量分追加するのではなくクラブ全体の慣性モーメントが同じくなるような重量を追加するのが公平です。
重量は位置によって慣性モーメントに及ぼす影響が違うためです。
こうした要素を考慮して公平に見た時、1%飛距離アップしたら効果が大きい方だと言ってよいです。
大抵の場合は0.2〜0.5%くらいしか変化がありません。
200ヤードフラットキャリーが出る人で1ヤード伸びるのがせいぜいという所です。
ルール違反の高反発加工になるとまた話は変わりますが多くの人が想像しているほどミート率は上昇しません。


 



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