13年続いた活動もそろそろ終了し、
倉木真二は引退します。

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2019年02月09日

クラブの選び方

倉木です。

私も引退に向けて色々とノウハウを残していこうと思いますので、少しずつノウハウ、コラムを書いていこうと思います。

今回はクラブ選び、クラブフィッティングについてです。

自分のスイングの問題をカバーしてくれるクラブを使うか、自分のスイングの問題改善を助けてくれるクラブを使うか。

クラブを選ぶ時、リシャフト、クラブ調整などをする時、考え方によって選択が大きく変わります。

「自分に合ったクラブを選択する」

という言葉はとても曖昧です。

単純に自分のスイングに合ったクラブを選べば良いということにはならないのです。

ゴルファーにとって重要なのは

1.自分のスイングの問題をカバーしてくれるクラブにする
2.自分のスイングの問題を改善に向けて促してくれるクラブ

このどちらを選択するかです。

実際には1か2のどちらか、という極端な話ではなく、1と2の間には無数のグラデーション、程度が存在ます。

高額なクラブフィッター、ノウハウを本当に持っている本物のフィッターの価値は1と2、全ての説明を時間をかけて定量的に、具体的に提案してくれる点にあると考えます。

多くの量販店の場合は1の対応をすることが多いです。

量販店の批判ではありません。

ビジネスモデルとして1の対応が多くなりやすいということです。

量販店でも個人的に2の提案もする人は多くいると思います。

私の個人的な感想としては平均的には量販店のクラフトマンの方が個人店のクラフトマンよりもレベルは高いと思います。

多くの個人店クラフトマンのレベルは低いと感じています。

でも、とてつもない高レベルのフィッター、クラフトマンはやはり個人店だと思います。

有名な人が実力を持っているとは限りませんが、有名な人の中には本物の実力派がいます。

メーカーが採用するような測定器を開発したり、チップカット、バットカットによる剛性の変化を考察したり、ネック長やシャフト挿入長の違いによる剛性の変化に注目し、測定したりするような方もいます。

そんなタイプのクラフトマンは日本には100人もいないと思いますが。

話が逸れましたが、クラブ選びでは1と2の考え、両方を持って行うのが大事ということです。

100を切るくらいでそこそこ楽しむだけ、ということであれば1で十分に良いと思います。

ゴルフには様々な楽しみ方があるので、マナーさえ守っていればマニアックに上達を目指す必要は全く無いと思います。

むしろ、1の考えのゴルファーの方が圧倒多数なので、その方が量販店にとっては合理的ですし、お客さんの要望にも対応できるので両者にとってメリットになり、良いと思います。

ただ、スイングを良くして上達していきたいと考えている人は1と2、両方を知っていないとダメです。

何十年もの練習を無駄にするほどのデメリットが発生する確率が高くなるためです。

一つ具体的な例を簡単に説明します。

インパクト時のライ角というものがあります。

文字通りインパクト時のライ角です。

ハンドファースト、下半身リードができていない初心者ゴルファー、アベレージゴルファーの場合、5番アイアンあたりのインパクト時のライ角は64〜66度くらいと、極端にアップライトになります。

5番アイアンの平均的なライ角は61〜62度です。

「ライ角が合っていないので、スイングにライ角を合わせましょう」

という提案は1の対応です。

「ライ角が合っていないのですがスイングに問題があります。今のスイングにライ角を合わせるとスイング改善が遅れます。なのでライ角はほんのすこしアップライトにするだけにして、スイングの改善に合わせてノーマルのライ角に戻していきましょう」

これは2の提案です。

2の提案の場合、スイングにどのような問題があるのか、なぜ、そのスイングの問題があるとインパクト時のライ角がアップライトになってしまうのか、の説明が必要で時間と労力がかかります。

そもそも、お客さんがスイングの指摘などされたいと思っていないかもしれません。

エンジョイゴルファーで自分のスイングの問題をカバーしてくれるクラブになればそれで良い、とだけ思っているかもしれません。

基本的に量販店ではスイング指導というのは積極的に行いませんし、スイング指導などされたくないと思っているお客さんも多いと感じます。

何れにしても、お客さんとのコミュニケーションが大事です。

話をよく聞いたり、提案したり、色々と知っていただいた上で対応するのが良いと思います。

なので、これからフィッティングを受ける人は、スイングの指導、問題も含めて相談したいと考えているのであれば、始めにそう伝えた方がフィッターもやりやすいです。

ただ、スイングを見る力、クラブセッティングに詳しいフィッターに対応してもらわないと、これもまたひどい結果になってしまいますから、難しさはあります。

結論としては、1と2、両方を意識しながらクラブ選びをした方が良いということです。

ライ角の話に戻りますが、手打ち気味の人は極端なアップライトに調整するのは避け、インサイドアウト軌道でアッパー気味の人はインパクト時のライ角がフラットになりますが、そのスイングを改善したいのであればアイアンのライ角をフラットにしすぎないことが大事ということになります。

むしろ反対に手打ちのアップライトなスイングをしている人はアイアンのライ角を少しフラットにしてしまった方が矯正効果は高いです。

治ってきたら標準のライ角に戻す、などにすると良いです。

ただ、デシャンポーのような例外的なアップライトスイングもありますのでこれもまた絶対ではありませんから、色々とフィッターと相談することが大事だと考えます。


 





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