倉木真二のブログは終了いたしました。
13年間、ありがとうございました。










2015年11月25日

アドレス時とインパクト時の腕とシャフトの角度について

【質問】
「倉木様、いつも適切なご説明に感銘しています。

さて、件名課題を小生今抱えています。

アドレス時には、プロの動画を見ても、いわゆる”く”の字になっているようです
が、インパクト時には大なり小なり、ほぼ
一直線に近くなっているように見受けられます。 そして、やや肩は飛球線方向
に向かって開き気味かつ、ハンドアップ
に成っているように見受けられます。

遠心力(向心力)を考えれば、一直線に近くなり、かつハンドアップおよび肩を
開くなりして、ヘッドと肩の距離を稼がないと、ヘッドのヒール側にイ ンパク
トしてしまうように思います。

ここでご教授お願いしたいのですが、上記プロのスイングは所謂フェードを基本
とした打ち方と思われますが、ドローを
基本とした打ち方ではどの様なイメージに成るのでしょうか?

以上ご教授頂ければ幸いです。」



【回答】
・アドレスよりインパクトの方がハンドアップ
・アドレスよりインパクトの方が肩が開く
・遠心力を考えるとこのようになる

上記の内容ですが、これは、確実に正しいです。
もう一つの要素としては、遠心力によるシャフトのトーダウンというものがあります。
クラブヘッドの重心はシャフトの中心軸線上にないので、遠心力でクラブヘッドの重心がシャフトの中心軸線上に収まろうとします。
その結果、インパクト時のシャフトのしなりはトー側が下がりつつ、ロフト角が増える方向にしなります。
その分、アドレスよりハンドアップにする必要が出てきます。
ですが、これは小さな要素です。
おっしゃるように、アドレスよりインパクトの方がハンドアップになります。
5番アイアンだと、だいたい、アドレスではシャフトと地面の角度は50〜52度くらいで構えます。
ですが、インパクトでは60〜62度くらいになりますので、10度くらいの差が出ます。
これはどんなプロでも確実にこのようになります。
機械で計測するとよく分かってきます。

次に、ドローの打ち方について説明します。
インパクト時に肩が開き、ハンドアップになるとということを考えると、フェードのイメージしか湧かなくなる、という感覚があるかもしれません。
そう思ってしまうのは、肩や足のライン、また、スイング軌道を直線的に考えてしまうからです。
例えば、こう考えてください。
肩が開くインパクトであっても、「引っ掛けドロー」を打つイメージは沸くと思います。
肩や足のラインよりも少し左に打ち出し、さらに、そこから軽くドローする。
このような弾道を打つためには、軽くフェースを返せば良い。
こういったイメージはできるはずです。
では、最初から、目標よりも少し右を向き、軽い引っ掛けドローを打ったらどうなるか。
目標から見たら、軽い右打ち出しのドローで、目標に向かってきます。
アドレス時の肩と足のラインから見たら、軽い引っ掛けのドローです。

つまり、肩と足のラインを基準にスイングを考えすぎてしまうと、質問内容のように、ドローのイメージが湧かなくなってしまいます。
実際、単純にクローズスタンスでドローを打つプロはたくさんいます。
右を向いて軽い引っ掛けを打つ。そして、目標に行く。
このような打ち方をするプロはたくさんいます。

それに、そもそも、スタンスのライン通りに綺麗にスイングできる確率が高いゴルファーは、ほとんどいません。
少なからず、アウトサイドイン、インサイドアウトに振れます。

なので、

・遠心力によりハンドアップになる
・腕をリードするために肩が開く

ということは正しいですが、その程度によって、ドローにもフェードにもなる、ということが正解です。
とても面白く、良い質問だと感じました。