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2012年12月29日

アドレス時の首の角度(顔の向き)に関するご相談です


【質問】
「倉木様、いつも有益なBlog拝見させてもらっています。

一つご意見をお聞かせ頂きたくメールさせてもらいました。

アドレスでの頭の位置についてです。
よく言われているのは、背骨と頭を一直線にして下目使いでボールを見ろ、です。

私見ですが、この頭の位置(set up)では様々なミス(ヘッドアップ、スエイ等)
を誘発するとしか
思えないのです。縦(head up,head down)、横(スエイ)に起因するミスショット
を誘発する要因、
としか思えないのです。また、プロのインパクト写真を見ると頭が地面と平行に
見えます。
理由は単純で体の重心位置(低いほど安定、高いと不安定)による安定度です。

パター、アップローチの時のように、頭を下げて(単純に言うと頭(顔)を地面
と平行に)すると、
アマチュアに多いヘッドアップ、スエイによるミスヒットが減少するのでは、と
思っています。

この意味で頭を下げると、トップが浅くなるのは分かっているのですが、その他
のメリット、
デメリットが思いつきません。現時点でこういう質問を投げかける相手は倉木様
以外には
いないとと思っています。

ご高配の程よろしくお願いいたします。」




【回答】
>私見ですが、この頭の位置(set up)では様々なミス(ヘッドアップ、スエイ等)を誘発するとしか思えないのです。

とありますが、必ずしもそうとは言えません。

パッティングの時のように、ボールが目の90度真下にある状態で、(目の真下にボールを置かないゴルファーももちろんいますが。それでも問題なし)ボールに対してまっすぐ顔を向けると地面に対してほぼ直角になります。

しかし、目の真下90度にボールが位置しない状態では顔が地面と並行になることはまずありません。

おっしゃりたいのは、厳密には「ボールに対して直角に顔を向けるかどうか」ということだと思います。

要は顔の向き(首の角度)の話だと思いますが、これ単体で、何か結果が大きく変わるということはあまりありません。

厳密に説明すると非常に長くなるので割愛しますが、本質的には、頭の位置や顔の向きというのは、従属的なものであることがほとんどです。

つまり、頭の位置を意識することで、体の動作が変わる。

そのためのチェックポイントとして、最も有効ということです。

一つ例をあげると、ビハインド・ザ・ボールを意識する場合、状態が目標方向にスウェーするのを防止できます。

これは、リリースのタイミングや上体の動き、下半身の体重移動の仕方などが、変わるからです。

頭そのものの動きが大きく変わるからではありません。

アドレス時の顔(首)の角度は背骨とまっすぐか、地面と平行か、という2択ではなく、アナログなものです。

それほど気にするものではない、枝葉末節の要素です。

首の角度が浅いからといって、それ自体がスエーやヘッドアップにつながるということもありません。

多くのゴルファーは、スイングを体の動作から考えてしまいます。

出発点が、体の動作からになってしまうのです。

結局、スイングは「正しいインパクト」を作るための動作に過ぎません。

であれば、「ボールとクラブフェースがどのように当たれば良いか」からスタートするのが、本質的です。

そうすることで、スイングの優先順位が分かります。

ちょっと具体的は話をすると、アウトサイドイン軌道、かつ、タメの無いスイングをするゴルファーの場合、インパクト時に顔の向きが起き上がり、かつ、ヘッドアップします。

インサイドアウト軌道が強く、チーピンに悩まされるゴルファーの場合、顔が右に傾き少し斜めになり、かつ、インパクトで頭が沈み込みます。

これはスイングの結果であって、頭の位置、顔の向きだけを直そうとしても、無意味です。

アドレス時に顔の向きを変化させることで、特定の動作が変わることはありますが、全体が大きく改善するほど大きなインパクトがある要素というほどでもありません。

ある一つの動作を助ける、という程度のことです。

首の角度が浅めでも、深めでも、そのゴルファーが抱えている問題に対して、最適なイメージは変わります。

インサイドアウト軌道のフックに悩むゴルファーの場合はやや浅め、アウトサイドイン軌道や手打ち、スライスに悩むゴルファーの場合は、やや深めの方が、問題解決に貢献することがあります。

とは言え、スイングについて、様々なことを「考える」のは、とても良いことです。

「開眼した」を繰り返すたびに、核心に近づいて行けます。
(結局は、クラブヘッドとボールがどう当たるか、に行き着きます)

無駄なことはありませんから、これからも試行錯誤して欲しいと思います。


 





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