倉木真二のブログは終了いたしました。
13年間、ありがとうございました。










2012年10月17日

アイアンのライ角のご相談です


【質問】
「アイアンのライ角についての質問です。

【状況】
アイアンのフック(左に出てフックするのでOBまであります)がひどいので、スコア
がまとまりません。
アイアンを買い換えようと思いゴルフショップで試打したところ標準の62度前後では
ライ角がアップライト
過ぎるので、フラットなものを選択する方が良いと言われました。
7Iでのインパクトライ角が57.5度とのことで、ミズノMP-59(DG S200)の57.5度のも
のを勧められました。
打ってみると、打ち出しはほぼ真っ直ぐで軽いドローなので、弾道は良い感じです。
(キャリー150yd、ラン5yd)
同モデルの61.5度のものを打ってみると、かなり左にずれるのでやはりライ角の問題
ですとのこと。
勧められるように57.5度のフラットなアイアンを購入して問題ないでしょうか?
今回はカメラで計測した値ですが、別の場所ではシールを貼って計測したところ、や
はり57度程度の値でした。

【自分の特徴】
年齢:52歳
身長:176cm、体重:80kg
ヘッドスピード:45m/s前後
ゴルフ歴:20年
ハンデ:18
練習回数:週1,2回で1回100球
ラウンド回数:年6〜10回
使用クラブ:キャロウェイ RAZR X TOUR(M10DB) 7Iライ角(62度)
通常の弾道:左打ち出しフックで、ナイスショットしたと思う時ほどフックが大きい
スイングの癖:インサイドに低く引いてアウトサイドにループを描いておろす
ヘッド軌道:右肩が突っ込まなければインサイドアウト、突っ込むとアウトサイドイ
ンなので、ドライバーでは
チーピンと右プッシュアウトがあります

【気になる点】
インパクトライ角57.5度はフラット過ぎないか?
若い人・ゴルフ歴の浅い人ならばスイングを直す方がベターと思うが、50歳過ぎでは
スイングに合わせて
クラブを調整した方が良いか?
今後の目標はシングルになることです。

以上、宜しくご教授下さい。」



【回答】
結論から言うとダメです。

身長175cmで7I(36.75インチ)のアイアンのインパクトライ角が57.5度と言うのは異常な数値です。

つまり、スイングに問題があるということです。

インパクト時のライ角がフラットになるのは、インサイドアウト軌道が強いためです。

切り返しでクラブが寝てしまい、スイングプレーンがフラットになっているということです。

このスイングにアイアンのライ角を合わせてしまうと、インサイドアウト軌道過ぎる状態が改善されなくなります。

正しいスイングプレーン(ストレートに近い、良いスイング軌道)になった時、スライスしか出ない、となってしまいます。

ストレートに近いプレーンに改善すると、インパクトライ角は61度〜63度くらいになるはずです。

体が突っ込むとアウトサイドイン軌道になると認識しているようですが、それだけでインサイドアウト軌道がアウトサイドイン軌道になることはありません。

それは自己診断ミスです。

インパクト時のフェース面が変化しているだけです。

スイング軌道はそんな簡単にコロコロ変化しません。

フェース面は簡単に変化しますが。

ましてインパクトライ角57.5度となれば、かなり強いインサイドアウト軌道です。

プッシュアウト、ダフリ、フック、低弾道、チーピン、シャンク、などが出るはずです。

いずれにしても、スイングに問題があるわけですから、そのスイングにライ角をあわせてはダメです。

せめて60.5度が限界です。

インサイドアウト軌道の直し方に関しては、「左打ちだしフェード」の練習が、最も有効です。

5番〜6番アイアンくらいで、ボールを左足のかかと線上に置き、(極端に左に置き)それを打つ練習をします。

このボール位置だと、アウトサイドイン軌道じゃないと打てません。インサイドアウト軌道だと、クラブヘッドの弧の最下点が右足寄りになるので、ダフるからです。

この練習を、騙されたと思って、徹底的にやってください。

いずれにしても、57.5度は論外です。

ちなみに、そんなアイアンを作ることを勧めた人間は、今後、あまり信用しないほうが良いでしょう。

知識が無いか、売りたいだけか、どちらかです。

個人的には、60.5度くらいで作っておいて、スイングが改善されてきたら、後からまたネックを曲げて、ライ角調整すると良いです。

もし、オーダーしてしまったのなら、今から変更を依頼して下さい。

すでに変更が出来ないのなら、届いたアイアンのライ角を一気に3度曲げて調整して下さい。

メッキにシワが入る可能性が大きいですが、それでもやるべき、です。

「間違ったスイングをごまかすクラブ」を使ってしまうと、後々、とてつもない後悔をすることになります。

そういうゴルファーを、大勢見てきました。

悪いことは言いませんので、ぜひ参考にして下さい。