倉木真二のブログは終了いたしました。
13年間、ありがとうございました。










2011年05月13日

アイアンのライ角調整についてのご相談です


【質問】
 「はじめまして。こんばんは。

昨日、メルマガの登録をさせていただいた者です。


会社の先輩からお古のクラブ’(RAMというかなり古いものらしいのですが…よくわかりません。)をもらい

ゴルフを始めてもうすぐ1年になります。


アイアンセットを買い換えようと思っているのですがどのクラブを選んだらよいか非常に悩んでいます。


当方の身長は170cm、体重は61kg、28歳です。


ラウンド14回で平均スコアは115くらい。

ベストは104です。


球筋は9割方フェードです。

アイアンについては、ウェッジはほぼまっすぐ打てるのですが番手が上がればあがるほど

右に打ち出してしまいます。


先日、大手ゴルフショップにてデータ計測をしてもらったところ

7Iのインパクトライ角が65.5度といわれました。


標準的なライ角からは4度アップライトになるのでギリギリ調整がきくということで

ミズノのMP53(ダイナミックゴールドSL S300)を4度アップライトにしたセットを薦められました。


標準的なライ角の7Iと4度アップライトの7Iを何度も打ち比べましたが

4度アップライトにした7Iのほうが、飛距離・方向性・打感・ミート率の全てにおいて上回っていました。


計測して初めて自分が極端にアップライトなスイングをしているということがわかったわけですが

この極端な現在のスイングにアイアンのライ角を合わせてしまってもよいのでしょうか?


それとも自分がもっとフラットにスイングできるように練習すべきなのでしょうか??


また、フラットにスイングするためにはどのように練習すればよいですか???


ボールの位置が体に近すぎるのでしょうか????


高い買い物なので…練習して上手くなることを前提に、長く使えるものが欲しいと思っています。


長々とたくさん質問してしまって申し訳ございません。


何卒、よろしくお願いいたします。」





【回答】
素晴らしい点に気づいていますね。


ゴルフを始めて1年目でインパクトライ角に注目するのは素晴らしいことです。



結論から言うと、



「7I(MP53の純正なら36.75インチ)で65.5度はダメ」



ということです。



なぜなら、



「悪いスイングにライ角を合わせる」



ということになるからです。


具体的に説明します。



まず、身長170cmで7I(36.5〜37.0インチ程度)のクラブの

インパクトライ角が65.5度というのは、異常な数値です。



適正な数値は、

36.5インチで60.0度〜63.0度程度です。


インパクトライ角が65.5度になってしまう原因は、

縦振りになり過ぎているということです。


では、なぜ縦振りになり過ぎてしまうか。


それは、



「手打ちになっているから」



です。


順を追って説明します。


手打ちとは、


「トップからの切り返しで手元から始動してしまう打ち方」


のことです。


(このブログでは、手打ちとは上記に定義しています)



トップからの切り返しは下半身始動が大事です。


トップから手で切り返してしまうと、



・強いアウトサイドイン軌道になる


・縦振りになる

(36.5インチのインパクトライ角64〜69度 ※身長170cmで)

・インパクト時にクラブヘッドが手元より先行しやすい

(あまりハンドファーストのインパクトにならない)


という症状が表れます。


その結果、弾道は


・右に行く

・飛距離が出ない(2番手以上ロス)

・バックスピン量、打ち出し角度が高すぎる

(ロフト角34度、長さ36.5インチで打ち出し角度26度以上、バックスピン量8000rpm以上など)


という状態になります。


つまり、手打ちになっているために

インパクトライ角が異常にアップライトになっていると考えられます。



私は大勢のアマチュアゴルファーの数値測定をしているので、

ほぼ間違いないと思います。



ロングアイアンになるに従って右に行くのも

手打ちが原因です。



ショートアイアンは色々な意味でごまかしが効くのですが

ロングアイアンになるに従って(長く、ロフト角が少なくなるに従って)

ごまかしは効かなくなります。



問題は


「トップからの切り返しでの下半身始動」


ができていない、つまり、いわゆる「ボディーターン」が出来ていないことです。


なので、ボディーターンができるようになれば

スイングプレーンはフラット側に変化し、

7Iのインパクトライ角は61.5度前後になってくるでしょう。


インパクトライ角65.5度は、

手打ちが原因です。



それをアイアンのライ角を65.5度にしてしまうと



「良いスイングができるようになったら引っ掛けしか出ない」



という状態になります。



そうなるとスイングで調整しますから、

手元をさらに先行させて逃がしたり、

悪い癖がついてしまいます。


良いスイングが身につかなくなります。



ライ角を65.5度にすれば、とりあえず、少しは方向性は良くなります。



しかし、手打ちのヘッド先行状態では

ライ角を合わせてもスイング軌道、インパクト時のロフト角までは改善できません。



そういった理由から、65.5度にライ角調整するのは論外です。



さらに言うと、ダイナミックゴールドSLのS300は硬すぎるので、

R300をオススメします。



SLのS300は振動数こそダイナミックゴールドとほぼ同じですが、

重量がダイナミックゴールドよりも軽く手元が太いために

かなり硬く感じます。



ヘッドスピードが7Iで42m/s程度あるならまだ何とかなると思いますが、

R300の方を断然オススメします。



Rという表記が恥ずかしさを感じるかもしれませんが、

SLのR300はNS950のSよりも1フレックス硬く、

ダイナライトゴールドSLのS300と同等の硬度です。



ヘッドスピードが50m/s近くあるプロゴルファーでも

ダイナミックゴールドのR400を使ってい方は何人かいます。

(恥ずかしいのでS200のラベルを貼っている、というプロもいます)


プロでもRが良いと思えば、Rにするのです。


フレックス表記には何も基準がありません。


Rと言っても一般的なSよりもはるかに硬いものもありますし、

Sと言ってもレディース並みの硬度のものもあります。


そういうものなのです。


なので、ダイナミックゴールドのSLにするのならば

R300を強くオススメします。



NS950、NS1050ならS、

ダイナミックゴールドライトならS300が妥当です。



MP53は良い選択だと思います。



ヘッドは難しすぎず、そしてロフト角が5Iで27度と適正です。



長さは5Iで37.75インチと若干長めでボールも上がりやすくなります。



SLのR300を組むなら長さ37.75〜38.0でスイングバランスはD1〜D2、

7Iのライ角は61.5度程度がおすすめです。


つまり純正の数値がオススメです。


良いスイングを作りたいなら、です。


アップライトに調整したりするのは、身長が180cm前後でないならば必要です。


まずは純正の数値でスイングを作ることをオススメします。


正しいスイングを作れる良いクラブになると思います。




クラブは高価ですから、長く使えるものにしたいですよね。


何より、スイング作りにおいて、とても重要なパートナーとなります。



私がゴルフを始めたときはクラブに関する無知により、

とても苦労することになってしまいました。


そういう事にはなって欲しくはないので、

強くアドバイスをさせていただきました。


スイングを見たわけではないので厳密なスペックは提案できませんが、



・7Iのライ角65.5度はダメ

・ダイナミックゴールドSLならR300の方が後悔しない可能性がかなり高い

・アイアンのヘッドは良い(ロフト角が調度良い)



ということは言えます。



スイングが手打ちになっているという問題は、

今、読んでいただいている無料メール講座で

ボディーターンの仕組みと習得の仕方を説明していきますから

それを実践してみてください。



新しいアイアンが楽しみですね。


長く、大事に使ってあげてください。


それにしてもRAMは懐かしいですね。(まだありますが)