倉木真二のブログは終了いたしました。
13年間、ありがとうございました。










2008年02月27日

アイアンの飛距離アップのご相談です。


【質問】
「はじめまして、先生のマニュアルやホームページをいつも拝見しています。

先日あるショップでアイアンのライ角を調整とリシャフトしてもらいました。

使用クラブは

キャロウェイ Xフォージドの日本製でシャフトはメンフィス10でした。

スイングとヘッドスピードをみてもらいシャフトはダイナミックゴールドのX100に変更。

アドレスしたときのライ角を見てもらうとアップライトだったのでフラットにしてもらいました。(具体的に何度にしたのかは聞き忘れました。)

実際打ってみると確かに以前より強い球が出るのですが、距離が1番手落ちたのと、やや右に球が出るようになりました。

そこでソールに痕が残るシールを貼ってみると何回打ってもトウ側にしか痕がつきません。

また改めてライ角は調整しようとは思うのですが、トウダウンしているだけなのか、打ち方に問題があるのか悩んでいます。

お忙しいところ恐縮ですがご教授おねがいします。

ちなみに私の体格は身長168cm 体重70kgです。」

 
 
 
 
 
【回答】
アドレスをした際に、アイアンのトー側が浮いていた為に

ライ角をフラットに調整されたとのことですが、

その判断を下した人間はあまりにも未熟と言えます。


アドレス時にトー側が浮いているのは当然です。


それは、スイングの性質上

インパクト時はアドレス時よりもハンドアップになり、

シャフトは縦にしなって、いわるゆトーダウンが発生します。


つまり、アドレス時のライ角とインパクト時のライ角は大きく異なりますので、

アドレス時のライ角は全く関係が無いのです。


上級者ほどアドレスとインパクトのライ角の差が少なくなりますが、

一致することは絶対にありません。


むしろ、一致しては良いボールは出ません。


先程も説明したとおり、

トーダウンが発生するために

インパクト時は若干アップライトに変更しなければ

良いボールは出ないからです。


そのトーダウンによるライ角の修正を無意識に誰しも行っている事が

人の感覚の凄さだと思います。


実際、スイングロボットなどでは

アドレス時にボールの横にヘッドをセットしません。


かなり上方にセットするのです。


つまり、インパクト時のライ角を見ることが大事ということなのです。


ソールのトー側に擦り跡が付いているとの事ですが、

もしかしたらスイングに問題があるかもしれませんし、

アイアンのライ角に問題があるのかもしれません。


それを正確に判断するためには


「インパクト時のライ角」

正確に把握することが先決です。


最近は、ゴルフショップなどにインパクト時のライ角の測定が出来る

弾道計測器が多くなりました。


そう言った計測器を使用し、一度インパクト時のライ角を計測されて見て下さい。


身長が168cmとの事なので、

目安としては5番アイアンで59度〜61度程度です。


インパクト時のライ角が65度とか、そう言った数値が出るのであれば

スイングに問題があります。


縦振り過ぎる(アウトサイドイン軌道過ぎる)

という事になります。


しかし、インパクト時のライ角が59度〜61度程度に収まるのであれば

アイアンのライ角に問題があると言えます。


現状、アイアンのライ角が何度か分からないとの事ですが、

もしインパクト時のライ角が59度〜61度程度に収まっているのであれば

アイアンのライ角をインパクト時のライ角に調整してください。


そうすることで、問題は解決できます。


インパクト時のライ角とアイアンのライ角、

2つが一致していないと

どれだけ正しいスイングをしようとも正しい結果が出ることはありません。


インパクトライ角が67度だからアイアンのライ角を67度に調整するとか、

そう言った調整は論外ですが、

(悪いスイングにクラブを合わせてしまうため、スイングの改善ができない)

身長に対して標準的なインパクトライ角を出しているのであれば

アイアンもその数値に合わせる必要があります。


5番アイアンでインパクト時のライ角が2度ずれれば

たとえフェース面がまっすぐにインパクトをしても

約10ヤード右に流れます。


右に10ヤード曲がるスライスが出ると言う事は

ボールが捕まらずに逃げている事になるので

同じヘッドスピードでインパクトしてもボール初速が低下するので

飛距離も1番手落ちます。


スイングには問題が無くても、ライ角が一致していないだけで

それほどの問題が出てしまう。


アイアンにとって、ライ角というのは地味ではあるのですが

大事なスペックなのです。


そう言ったこともあり、私はライ角調整できるアイアンしか薦めないのですが

その重要なライ角を

アドレス時のクラブヘッドの状況だけで判断するその加工者はプロとしては失格でしょう。


そう言った中途半端な仕事でなぜ加工代をいただけるのかが本当に不思議です。

調整後に何度にしたかなどを正確に告げないこと自体にも疑問です。


特に、ライ角調整の加工は、加工する人間、機材によって精度は大きく変わります。


そう言ったいい加減な仕事をする方に加工を依頼することは

今後は控えた方が良いと思いますよ。